スペイン旅行2010.1.6

セビリアからコルドバへ

バスでセビリアからコルドバまで139kmの移動です。

朝食のメモには「たまご」としか書かれておらずメニューが不明です。

スペインオムレツを食べたのかもしれません。

綺麗な緑の芝生が広がっていました。

 

この黒い牛は「オズボーンの雄牛」といい、もともとはお酒の広告として設置された看板だそうです。

1994年に道路沿いでの広告活動を禁じる法律が制定されたため本来は撤去される予定でしたが、国民の反対により黒く塗りつぶした上で残されることになったのだとか(wikiより)。

 

コルドバ市内観光

この日は曇り空でしたが直前に大雨が降ったようで、川が増水していました。

建物の1階が完全に水没しています。

 

これ、災害クラスだったのでは。

 

バスを降りて、徒歩でコルドバのメスキータ(聖マリア大聖堂)に向かいました。

 

メスキータ(聖マリア大聖堂)

メスキータとはスペイン語でモスクを意味しますが、一般的にこの聖マリア大聖堂を指す場合が多いそうです(wikiより)。

 

大きな建物です。

外壁の装飾は少なめでした。

 

壁も柱もどっしりとしています。

ここにもオレンジの木がありました。

街路樹として銀杏の木のような感覚で植えられているようです。

 

ここからは建物内部です。

赤白の縞模様のアーチが続きます。

 

石の柱はつるつるに磨きこまれています。

当時からこのハンギングポットのような燭台を使っていたのでしょうか。

つけるのも消すのも大変そうです。

 

高さがあります。

どんな風に足場を組んでどんな風に部材を持ち上げたのか、とても不思議です。

 

イスラム風なところと洋風なところが混在しています。

ここはキリスト教圏な感じです。

 

今調べたら、建設期間は8世紀から16世紀の間に渡っているそうです。

800年という時間とその間の権力の移り変わりがあって、このように様々な様式が組み合わさった建物になったのですね。

 

世界史の資料集で見たような、〇〇教皇という感じの人物の彫刻がありました。

 

天井の絵はよく見ると人物画になっています。

 

照明が最低限なので、窓からの光が映えます。

 

何が表現されているのでしょうか。

 

大きなアーチも小さな装飾も、この曲線を手作業で仕上げたのだと思うと気が遠くなります。

 

キリストの処刑です。

 

リアルな彩色が施されているので生々しいです。

 

ここの天井はまた雰囲気が違います。

 

建設に携わった人もすごいですがデザインした人もすごいと思います。

 

ここだけ金のピカピカ感が他とは違っていました。

 

先ほどのピカピカを見上げると天井はこうなっています。

素敵です。

 

布のひだがよく表現されています。

肉眼で見た時は色はついていなかったように思いますが写真を見たら色がありました。

 

聖書を読んで聞かせてくれているシーンのようです。

 

美しいです。

 

細部まできっちり作りこまれています。

 

上の方にステンドグラスがあります。

 

キリストのようです。

 

絵画と彫刻がたくさん飾られています。

 

もし私が当時の庶民だったとしたら、「無駄な贅沢だ」と反感を持つか「この世の天国だ」と心酔するかのどちらかになる気がします。

 

天使の絵。

 

この施設を建設するのにはとてもお金がかかっただろうと思います。

生活が苦しい民衆の間では「その建設費をこっちに分配しろ」みたいな話が出たこともあったのではないかと想像します。

政教分離という言葉を学生時代に習いましたが、大人になって考えてみるとその重要性がよく分かります。

宗教団体がこれだけの施設を造れるくらいに力を持っていた時代、そこに政治も繋がっていたら権力が一極集中しすぎます。

 

ユダヤ人街

メスキータを出て、ユダヤ人街を歩きました。

家の間からメスキータが見えます。

 

どこの家の壁にも花が飾られているのが印象的でした。

「花の小道」と呼ばれています。

 

木がたくさん植えられています。

壁の黄色がアクセントカラーになっています。

 

TABERNAと書かれています。

居酒屋のようです。

TABERNAという語はギリシャ語だと習った覚えがありますが、調べたらもとはラテン語だそうです。

 

これは撮影時刻からしてこの近辺で撮ったものだと思うのですが、どこのものだったか失念しました。

 

こちらもです。

この場所自体はとても印象的で、ここでジプシーの歴史を聞いたことも覚えているのですが、ここがどこなのか不明です。

 

昼食と移動途中の酒蔵

昼食はイカの墨煮とキャラメルアイス(Nestle)でした。

ユダヤ人街を出て、ラ・マンチャの風車を見にコンスエグラに向かいます。

バスで280kmでした。

途中の休憩でこのような酒蔵に寄りました。

大きな酒樽がたくさん並んでいました。

 

ラ・マンチャの風車

今にも降り出しそうな天気でしたがなんとか持ちこたえてくれてよかったです。

ラ・マンチャ地方のコンスエグラで風車を見ました。

 

地平線がよく見えます。

 

広大な土地です。

 

おとぎの世界のようなかわいい形の風車です。

 

近くで見ると大きいです。

 

風車を見終わり、今度はマドリードに向かいました。

バスで127kmです。

またオズボーンの雄牛です。

 

暗くなってきました。

 

マドリードの中華料理

暗くなったころ、マドリードに着きました。

 

夕食は中華料理でした。

ツアーに含まれていて、行程表を見た時には「なんでわざわざ中華?」と思ったのですが、食べてみたらおいしかったです。

味自体はバーミヤンよりおいしいかと言われたらそうでもないのですが、連日の慣れないスペイン料理に疲れていたところで、日本食と味の組み立てが近い中華料理がとてもおいしく感じられました。

ほっとする味でした。

メニューはチャーハン、鶏と椎茸のスープ、麻婆豆腐、白菜ニンニク炒め、トンポウロウ、玉ねぎパプリカ炒め、バンバンジー、中国茶、オレンジでした。